自律神経を整えるためのクラニオセイクラル・オステオパシー。自然治癒力を働かせる。

人間は誰しも、自分で自分の身体を良くする機能を備えています。
いわゆる『自然治癒力』と呼ばれているものです。
この自然治癒力はその名の通り、人間には自然に治す力が備わっており、本来はそれが必要な時に発動するものですが、現代人は様々なストレスを受ける環境で生活することを余儀なくされているため、この自然治癒力が発動できない状態となってしまっています。
そのために、頭痛をはじめとしたプチ不調から、うつ病やガン、脳卒中といった命にも関わるような病気にかかってしまう人が増えているのです。
自然治癒力を発動させるためには生活環境を整える必要がありますが、それと同時に身体の調整も必要になります。
その身体の調整にあたるのが『クラニオセイクラル・オステオパシー』です。
頭蓋仙骨療法とも呼ばれています。
今回の記事では、この『クラニオセイクラル・オステオパシー』についてのご説明をさせていただきます。
クラニオセイクラル・オステオパシーとは?
なかなか聞き慣れないかと思います。
頭蓋仙骨療法とも呼ばれています。
肺呼吸をすると胸郭(肋骨)がふくらんだり、縮んだりするのが見て取れるかと思います。
頭蓋骨や背骨、骨盤は肺呼吸とは異なる呼吸システム(第一次呼吸)を備えており、肺呼吸とは異なった動きをします。
頭蓋骨や背骨、骨盤はこの呼吸システム(第一次呼吸)により、脳脊髄液を循環させています。
※脳脊髄液についての説明は下記を参照。
この脳脊髄液の循環が滞ると脳や内臓、神経系の問題が起こってきます。
実際に、
・慢性的な頭痛
・うつ病、うつ症状
・パニック障害、パニック発作
・ストレス過多
のような症状をお持ちの方は、頭蓋骨~骨盤の呼吸システム(第一次呼吸)がうまく作動していない場合がほとんどです。
これは骨盤や頭蓋骨に触れることでわかります。
肺呼吸をする際に肋骨(胸郭)が動くように、頭蓋骨や骨盤も動いています。
脳脊髄液とは?

脳脊髄液
脳脊髄液は、たんぱく質を含む澄んだ透明な液体で、神経代謝の廃棄物を受け入れいるだけでなく、中枢神経系全体の栄養補給にも関わります。
脳脊髄液の成分は、血液の成分に影響される。脳脊髄液は中枢神経系だけではなく、生体全体の生化学的バランスにとって重要。
脳脊髄液の役割
・脳と脊髄の保護
・脳の栄養補給
・脳の老廃物の除去
・脳の血行調整
・脳を細菌やウイルスから守る
等、様々な役割を担っています。
脳脊髄液の自律神経系への影響
脳脊髄液を産生する脈絡叢には、交感神経繊維と副交感神経繊維があるとされています。
脳脊髄液の産生は、
交感神経を刺激すると30%まで減少し、
副交感神経を刺激すると最大/ほぼ100%まで増大する
と考えられています。
後頭部及び骨盤の中心にある仙骨付近は副交感神経を支配する領域であり、クラニオセイクラル・オステオパシーによって副交感神経を働かせることができます。
実際に、副交感神経の影響を受ける腸は、骨盤や頭蓋骨を調整している際に『グルグルグル〜』と音を立てて動き出すことが度々観察されます。
※交感神経優位だと腸の働きが止まり、便秘にもなりやすいのです。
頭蓋骨~骨盤の呼吸システムを整えるとどうなるか?

クラニオセイクラル・オステオパシー
大事な部分はココです。
頭蓋骨~骨盤の呼吸(第一次呼吸)を整えるとどう変化するのかが重要。
一言で言うと、『自然治癒力』を発揮できるようになるということです。
人間は本来、自分で自分を治す(癒やす)力を備えています。
分かりやすいのは擦り傷などのケガが日に日に治っていくのが分かりやすいと思います。
出血が止まり、
浸出液が出て、
徐々にカサブタができ、
カサブタが取れる頃にはカサブタの下にある皮膚は傷口がキレイになっている。
体内でも同じようなことが起こっていますが、皮膚の傷口とは違って痛みや違和感を感じにくい事が多いので気づかないなです。
脂肪肝や腸内の炎症等、実際には傷ついて炎症が起こっているのにも関わらず痛みなどの不快感は無い事も少なくないのです。
しかし、人間の身体は自分自身が気づかないこれらの傷を、常により良い状態を保つように自然治癒力で治そうと日々努めている。
この自然治癒力による修復がうまくいかなくなっているために、様々な不調が起こり苦しめられている人が非常に多くなってきている。
不調の代表は、
・頭痛(偏頭痛、緊張型頭痛)
・自律神経失調
・うつ病、うつ症状
・パニック障害
・イライラしやすい
・不眠
・腰痛
・肩コリ、首コリ
・慢性疲労
等です。
自然治癒力を取り戻すのに必要なことが、頭蓋骨~骨盤の呼吸システム(第一次呼吸)を整え、脳脊髄液の循環をスムーズに行わせることであす。
この脳脊髄液の循環を促すためには、身体の外からの刺激が必要。
それが『クラニオセイクラル・オステオパシー(頭蓋仙骨療法)』です。
頭蓋骨や骨盤は一定のリズムで呼吸を繰り返していますが、ストレスや乱れた生活環境等、様々な要因によって呼吸システムが乱れることによって、脳脊髄液の循環が滞ります。
手を使い頭蓋骨や骨盤に柔らかい適切な圧をかけてリズムを取り戻すように施術を行うことで、徐々に頭蓋骨~骨盤の呼吸システム(第一次呼吸)が作動し始めます。
第一次呼吸が働き始めると、頭や骨盤が柔らかくなり、ゆっくりとしたリズムで静かに動き出します。
このシステムが作動しだすと同時に気持ち良さを感じるようになり、眠気も感じるようになります。
実際に、クラニオセイクラル・オステオパシーの施術中に眠りについてしまう方も非常に多いのが特徴です。
日常生活の見直しも必須

日常生活
自然治癒力を働かせるためには、動きが止まってしまった頭蓋骨~骨盤の呼吸システム(第一次呼吸)を整えることがとても大切だという事は先述しました。
施術によって呼吸システムを作動させることも大切な事であるが、それとともに見逃しはならないのが、この呼吸システムを止めてしまう要因を排除することが必要になります。
呼吸システムを止めてしまう要因は、
・ストレス(人間関係、悩み事、イライラ等)
・デスクワーク
・乱れた食生活
・不規則な生活習慣
等です。
僕自身がいつも考えていることは、調整が必要な状態であればメンテナンス(クラニオセイクラル・オステオパシー)を行う必要があるが、理想的には最小限のメンテナンスで済むような日常生活を整えることが大切だと感じています。
※現代では最小限のメンテナンスで済むような方は少ないと感じる…
おわりに
人間は本来は自分で自分の身体を治す力を備えています。
その力を発揮させるためには頭蓋骨~骨盤の呼吸システム(第一次呼吸)を整え、脳脊髄液の循環をスムーズにする必要があります。
その自然治癒力を発揮させるためにもクラニオセイクラル・オステオパシーが大きなサポートとなります。
自律神経を整え、毎日体調良く、日常を楽しく過ごすためにご自身のメンテナンスもされてくださいね。
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