水は味がないから飲めないという方、亜鉛が不足している

どうも!沖縄県糸満市で頭痛専門の整体サロンをやっています、理学療法士・栄養カウンセラーのIPPEIです。
「水は味がないから飲めない」という方は周りにはいませんか?
子どもや20代の方でこのようにおっしゃる方がいますが、あまり良いとは言えない状態だったりします。
このような状態になる原因として、多くはジュース等の清涼飲料水やお菓子に含まれる砂糖や異性化糖(果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖)、加工食品を摂ることで『亜鉛』というミネラルが失われます。
亜鉛は味を感じる舌にある味蕾細胞にも関与しており、亜鉛の浪費や摂取不足によって味蕾細胞の働きが悪くなることで「水は味がないから飲めない」という事になります。
その他にも亜鉛は体を支える多くの機能と関係しております。
解決方法は難しくなく、亜鉛を多く含む食材を積極的に摂り、亜鉛を消耗する食べ物を減らすだけです。味蕾細胞は約2週間のサイクルで作り変えられるので、取り組むことで変化が期待できます。
亜鉛はなぜ不足するの?

亜鉛はなぜ不足するの?
まずひとつは、単純に亜鉛を含む食材を食べていない事です。亜鉛が多く含まれる食材は、
・牡蠣(カキ)
・豚レバー
・牛肉
などがあります。
摂取不足であれば摂ればいいだけなので多くの方が実行・継続できます。
問題は次です。
ジュースやお菓子、加工食品などを摂ることによって亜鉛が消費され、結果的に亜鉛不足となります。
現代では加工食品やお菓子・ジュースの摂取量が多くなっており、それと同時に亜鉛が豊富な食材を摂ることが不足しています。
これら2つの要因によって体内の亜鉛が不足するのですが、これに追い打ちがかかるようにストレスが降りかかり、亜鉛がさらに不足していきます。
今の時代に生きる人は亜鉛が不足しやすい環境に置かれているので、意識して積極的に亜鉛を摂る必要があります。
その他にも、
・アルコール
・薬剤
によっても亜鉛が消費されるとも考えられています。
亜鉛は糖代謝に関わる

亜鉛は糖代謝に関わる
亜鉛は膵臓のβ細胞の中にも多く含まれます。糖を細胞内へ取り込むにはインスリンという膵臓のβ細胞から分泌されるホルモンが調節します。
亜鉛が不足するとインスリンを作れなくなり、糖代謝がうまく行われません。糖質を摂取する機会が多い現代で糖代謝の機能が悪いというのは死活問題です。
亜鉛は抗酸化酵素を作る

亜鉛は抗酸化酵素を作る
現代の病気の多くは『酸化』が影響すると言われている。体のサビである。このサビの元になるのが『活性酸素』である。
活性酸素は食事の偏り(主に糖質過多)や睡眠不足、飲酒、ストレス、排気ガス、電磁波等、様々な環境要因によって体内で発生する。
活性酸素はある程度は必要だが、これが増えすぎることに問題がある。現代的な生き方は活性酸素を必要以上に多く作り出してしまい、それが病気の原因となっている。
それを取り除いてくれるのが抗酸化物質である。数ある抗酸化物質の中でSOD(スーパーオキサイドディスムターぜ)という強力な抗酸化物質を作り出すために亜鉛が必要となる。活性酸素を大量に発生させてしまうような生活環境にいる方は活性酸素を大量に発生させてしまうため、それを取り除くSODを作り出すために亜鉛の必要量が増えてくる。
亜鉛が不足するとSODが作れなくなり、体調が崩れていき、後々は病気につながっていく。
活性酸素の大量発生につながる環境を変えられるとよいが、それができない場合は栄養的な対応も必要になってくるので、個人的には栄養の摂取をオススメしている。
亜鉛は生殖機能に関係する

亜鉛は生殖機能に関係する
亜鉛は細胞分裂が盛んな、
・毛根
・味蕾細胞
・ヒフや爪
・生殖機能
に高濃度に含まれています。
亜鉛の摂取不足や消費量が多いような生活環境ですと、精子が産生されづらく、子どもができにくくなります。不妊の原因の半分は男性にあると言われているのは、この亜鉛不足も関わっていると考えられています。
現代の食事事情やストレスの多い環境では不妊の傾向はより加速するのではないかと思われます。
亜鉛ですべて解決するわけではないですが、このように栄養状態が不妊にもつながるという事を知っておく必要があると考えます。
まとめ
・「水は味がないから飲めない」は亜鉛不足による味覚障害の可能性がある
・亜鉛は摂取不足も深刻だが、果糖や加工食品による消費も問題となる
・ストレスやアルコール、薬剤などによっても亜鉛は消費される
・亜鉛は糖代謝に必要なインスリンの合成にも関与する
・活性酸素を取り除く抗酸化物質のSODを作る
・亜鉛は静止を作る。不妊の原因の一つに亜鉛不足も考えられる
最近は「水は味がないから飲めない」という方に合う機会が増えてきました。あまり気に留めない方も多いが、僕はゾッとする。
その理由は頭の中で、
極度の亜鉛不足
⬇
酵素活性の低下
⬇
最悪は病気になる
という流れが想像できるから。
単純に亜鉛不足を補えばよいというものではなく、特に子どもの場合は親の思考や知識不足にも問題があることに目を向けなければならないのです。