自分の体を思うように動かせない方。筋膜の異常が関係していた

どうも!沖縄県糸満市で頭痛専門の整体サロンをやっています、理学療法士・栄養カウンセラーのIPPEIです。
特に体が痛いというわけではなく、自覚症状としては「かたい感じがする」という表現しかされないのですが、単純に柔軟性が低いというわけではないような方でした。
脳の病気でもないのにも関わらず、自分の体の動きをコントロールできないという方は初めての経験で、どうしようかと悩みましたが、筋膜を調整してみると少しずつ自分で動きをコントロールできるようになってきました。
前屈ができない

前屈ができない
柔軟性が低い方、いわゆる「かたい」状態の方でも自分の意思で体を動かすことが出来ます。
前屈でも、指先が床につかなかったとしても動くという行為はコントロールできるものです。
ですが、今回のケースでは自分の体を認識できていないのか、動かすことができないのです。普通に歩けます。普通に立ち上がれます。普通に寝返りできます。ですが、前屈という、通常であれば1秒もかからないような動きを10秒以上かけてやっとできるような状況です。痛みがあって動けないわけではないんです。不思議すぎて僕の頭の中も??でした^^;
何かしらできることはないかと、現在の仕事やストレス、食生活など、問診をしつつ筋膜の状態をみつつ原因を探していくと、顔から踵まで硬い部分が何箇所も見つかりました。
顔から調整していくものの変化は見られませんでしたが、お腹を緩めていくと、腸の動きが活性化されたのか、グルグルと鳴り出してきました。お腹を緩めた後に前屈をすると先程とは違って動けるようになってきました!
「なんか、血液が全身に回りだした感じがします」との感想がでてきました。これはやはり筋膜に何かあるとわかりました。
しかし、まだまだ動きはかたいので下半身をチェックしていくと、捻挫の覚えはないとのことでしたが、足首はグラグラで踵やヒザの裏側にもかたくなった筋膜があって、そこも調整しました※かたくなった筋膜は調整する際に鋭い痛みを感じます^^;

足とヒザとお腹の筋膜を調整
調整後はだいぶ動きも改善され、自分の意思でコントロールできるようになってきたため喜んでいただけました。
今回のようなケースは僕自身も初めてで、正直「どうしよう…」と思いましたが、少しでも変化できる可能性があれば、やれることはやってみるもんだなと思いました。
そこで感じたのは、今回のようなケースにしても痛みで困っているケースにしても、何事も原因があり、それに気づいて対処していく必要があるという事に確信を持てました。
不調に悩まされている方は、日常が忙しすぎるためか、食生活や心と体のケアができていないと感じます。自分の体は二の次になってしまっていて、自分自身を大切に扱えていないようにも見えます。
良かれと思って一生懸命頑張るのも時には必要になってくると思いますが、これが連続で続くと自分を壊してしまいます。皆それぞれが自分のことで精一杯なので、だれも助けてはくれません。
究極のところ、自分を支えるのは自分自身です。
もっと自分を大切にして、自分の心と体に向き合う時間を作り、快適なコンディションを維持して日常を楽しめるようにしていただければと思います。
まとめ
今回はかなりのレアケースだと思います。
ですが、症状に惑わされずに原因を究明し、見つかった原因に対してアプローチするという考え方は、すべてにおいて基本になる考え方だと改めて認識できました。
動画があればよいのですが、言語化することの大変さがわかりました^^;
文章だけでも伝わるような表現も磨いていきたいと思います(^^)