貧血だとギックリ腰になる??女性のための鉄分とタンパク質

ども!沖縄県糸満市で頭痛専門の整体サロンをやっています、理学療法士・栄養カウンセラーのIPPEIです。
季節の変わり目や、忙しくなってきた時に不調を起こすことはないでしょうか?
季節や気候、天候等の環境の変化は身体にとっては大きなストレスとなります。
また、身体を作る材料である栄養バランスが乱れていると、その環境の変化に耐えることができず、ストレスに耐えられる限界を超えてしまい何かしらの不調が出てしまいます。
環境の変化、大きなストレスがかかってもそれに耐える身体を作るためには、豊富な栄養が必要になります。
十分な栄養を摂り入れることで不調になりづらい身体を作ることができます。
今回は毎年季節の変わり目や忙しくなってくる時に腰痛を起こす方の事例を元に解説していきます。
沖縄県外からのご依頼であったため、栄養のカウンセリングをSkypeでの面談とLINEでのやり取りのみで、毎年訪れる腰痛に悩まされずに過ごせた方です。
環境の変化が身体に与える影響

環境の変化が身体に与える影響
人間は生体恒常性といって、常に身体が安定しているように調整されています。
環境が変化すると、そこに合わせるように調整が必要になり、その際に大きなエネルギーを必要とします。
そのエネルギーの基になるのが食材やサプリメントから摂る栄養です。
現代は食べるものは豊富にありますが、実際に摂れている栄養素には大きな偏りがあります。偏りが大きいために、栄養失調状態になっているのです。
この時代に栄養失調!?
って思う方も多いかと思います。
以前は食べるものが少ない状態で起こっていた栄養失調(量的な栄養失調)でした。
現代は食べ物は豊富だけど、栄養の偏っている栄養失調(質的な栄養失調)の方が多く見られます。
質的な栄養失調は、糖質過多+タンパク質不足+脂肪酸不足+ビタミン不足+ミネラル不足と言われています。
これは栄養療法によって多くの方を救っている、精神科医の藤川徳美先生の考え方です。藤川先生のブログはとても有益です⬇
実際に現場を見ているとそのような方がとても多いことを感じます。
ただ、見方を変えると、足りていない栄養を補えば良いのです。不足した栄養素を補うことで体調が回復する方を多く見てみてきましたので、質的な栄養失調となっている方がとても多いことがわかります。
腰痛と栄養の関係

腰痛と栄養の関係
質的な栄養失調の中で特に多いのが、『タンパク質不足+鉄分不足』です。鉄分はミネラルです。※鉄不足は女性に多いです。
腰痛、特にギックリ腰を起こす方が、季節の変わり目や気候・天候の変化、仕事が忙しくなると増えてきます。
ギックリ腰は筋筋膜性腰痛と言われており、筋膜が関わります。
その筋膜の構成要素の1つにコラーゲンがあります。
コラーゲンは体内で作られるのですが、作るためには材料が必要です。必要な材料を、必要な量を揃えていなければしっかりとしたコラーゲンを作ることはできません。
そのコラーゲンを作るために必要な栄養素が、
・タンパク質
・ビタミンC
・鉄分
です。
カンの良い方は気づいたかもしれません。
そうです。
女性は月経や妊娠・出産によって多くのタンパク質や鉄分をはじめとした栄養素が大量に失われます。
特に貧血がある方、貧血の疑いのある方はギックリ腰のリスクが高いです。実際には隠れ貧血の方が大半です。
コラーゲンは外反母趾にも関わります⬇⬇
貧血、隠れ貧血の可能性がある方はご相談されてください
貧血や隠れ貧血の可能性がある方は、鉄分やタンパク質、隠れ貧血に理解のあるドクターに相談しましょう。
沖縄県在住の方なら下記の施設をオススメします。
いらはクリニック 白石牧子先生へ
また、藤川先生が全国版をまとめております。
タンパク質と鉄分は女性の生命の源

栄養といえば肉!
女性はタンパク質と鉄分を失う量が多いため、男性と同等もしくはそれ以上に多くの栄養が必要になります。
毎月大量にタンパク質と鉄分が失われるのに対して、それを補えていなければどうなるでしょうか?
お金と同じで、生活していく上では毎月どころか毎日支出があるところで、それで入ってくる収入が支出よりも少ないとどうなるでしょうか?
貯金はどんどん崩されていき、必要なものが揃えられなくなりませんか?
コラーゲンも同じで、タンパク質や鉄分等の支出が多いのに、それを補う(収入)ことができていないと、材料不足となり、お粗末なコラーゲンができてしまい、何かのキッカケでいとも簡単に壊れてしまいます。
『何かのキッカケ』というのが季節などの環境の変化や、仕事の忙しさになります。
質的な栄養失調は自覚されにくいというよりも、ちょっとした不調も栄養失調が関わっています。
例えば、
・よく風邪を引く
・疲れやすい、柄rが抜けない
・頭がスッキリしない
・イライラしやすい
等、挙げればキリがありません。
これらが質的な栄養失調と関係しているとは知られていなかっただけで、実際には大きく影響しています。
『心と体は食べたものでできている』のです。
タンパク質についてはこちらの記事も参考になるかと思います⬇⬇
プロテインを子どもにあげても大丈夫!?【結論】たくさん飲もう!!
オンラインの栄養相談のみで腰痛が解消

プロテインに感謝しているところが良い(笑)
個人的にFacebookやインスタもやっていて、ギックリ腰と栄養の関係についての投稿を見た、沖縄県外にお住まいの女性からご依頼をいただき、SkypeとLINEのやり取りで栄養指導をさせていただきました。
継続してその都度必要なアドバイスを重ね、日々必要な栄養素を補給してもらったところ、数年ぶりに腰痛がなく過ごせているとのご報告をいただきました。
SkypeやLINEなので、もちろん施術はできません。ストレッチやマッサージなどのセルフケアの指導もしていないため、栄養状態を整えることで腰痛が解消されたのです。
不思議に思う方も少なくないと思いますが、これが現実であり、身体の作りとメカニズムです、
『心と体は食べたものでできている』のです。
まとめ
・環境の変化や忙しさは腰痛やその他の不調につながる
・その背景に質的な栄養失調がある
・質的な栄養失調だと筋膜を構成するコラーゲンが作れない
・材料不足のコラーゲンは壊れやすい
・コラーゲンが壊れる時の代表例がギックリ腰
・コラーゲンを体内で作り出すための栄養素(タンパク質、ビタミンC、鉄分)を補えば、強くしっかりしたコラーゲンが作られて、腰痛を防いでくれる
・施術をしなくても栄養状態の見直しだけでも防げることもある
腰痛予防として栄養を補うという発想は、一般の方だけではなく医療関係で働いている人でも思いつかないことがほとんどです。
ですが、体の仕組みやメカニズムを理解することで、ギックリ腰のような強烈な痛みを自分自身で防ぐことが可能になります。
人によって効果が出るまでは様々です。
質的な栄養失調の状態が長い方や、栄養の吸収力が落ちている方は時間がかかります。
ですが、長期的に見ると栄養状態を見直していくことはとても大切なことです。
気になっている症状がある方は、その背景に質的な栄養失調が潜んでいるかもしれません。
気になる方は栄養に理解のあるドクターやセラピストにご相談ください。