首の痛みと腕のシビレの40代男性。原因は手と肘の筋膜

首や肩の痛み、腕のシビレで病院を受診すると『頚椎ヘルニア』や『ストレートネック』と診断されるケースは非常に多くみられます。
その際に牽引治療もしくは電気治療を行っても症状の変化は一時的で、時間が経つと元に戻るという経験をした事はありませんか?
症状が強い方だと、深呼吸をしたり、肩を動かしたりするだけでも痛みやシビレを感じます。
『頚椎ヘルニア』や『ストレートネック』と診断されても元々の原因は頚(くび)から離れたところにあるケースが多いです。
今回のケースではストレートネックの診断で頚と肩に症状がありましたが、施術をしたのは頚や肩から離れた『肘』と『手』への施術にて症状が無くなった例です。
肘や手に異常が見つかった理由は、ご自身の『趣味』が関係していました。
1.頚椎ヘルニアとは
首や肩、腕に痛みやしびれが出たり(神経根の障害)、箸が使いにくくなったり、ボタンがかけづらくなったりします。
背骨をつなぐクッションの役割をしている椎間板が主に加齢変化により後方に飛び出すことによって起こります。30~50歳代に多く、しばしば誘因なく発症します。
悪い姿勢での仕事やスポーツなどが誘因になることもあります。日本整形外科学会より引用
加齢変化と言われていますが、10代や20代といった若い世代の方にも多く見られます。
年齢的な要因だけではなく、栄養状態も大きく影響します。特にタンパク質をはじめとした栄養素の不足が発症に関与します。
2.ストレートネックとは
本来であれば彎曲のある首の骨(頚椎)が、彎曲が無くなりまっすぐ(ストレート)な首(ネック)の状態の事。
現代では、主にスマホやパソコン等の長時間・長期間の使用により起こります。
※とても多くの方がストレートなので、キレイに彎曲を描いている方にはほとんどお目にかかることが無くなってきました。。。
3.なぜ、『肘』と『手』への施術で症状が消えたのか?
身体全体がボディースーツのように繋がっている『筋膜』という組織があります。
筋膜の一部に異常(使い過ぎやケガ、手術等)が起こると、そこを起点に異常が広がっていきます。
それがなにかキッカケに痛みへと発展します。
今回のケースでは首と肩に痛みが出ていました。
これまでの経験から手や肘にあるケースが多いので、そこをチェックしていくと、やはり固まっている部分がありました。
多くの場合は数ヶ月前、数年前のケガ等の経験があるのですが、今回はケガをした経験は無いとの事でした。
単に忘れているだけではと?と思っていたのですが、施術をしながら話をしていくと、「学生時代から趣味でギターを引いているんですよー」との事。
それだ!!
と思い、更に肘や手の周囲をチェックしながら施術していると、数分後には首と肩の痛みが無くなっていました。
痛みが取れれば「めでてたしめでたし」なのですが、
僕の場合は、『再発予防』まで考えて関わらせていたいているので、
ギターを引く時の持ち方等のクセから、負担がかかりやすい肘と手のセルフケアまでお伝えします。
普段、手や肘に痛みを感じる事はないのでとても不思議そうにされていましたが、『分かりやすく・簡単に・継続できる』セルフケアをお伝えして終了となりました。
最後は嬉しそうに何度もお礼を言っていただき、とても喜んでもらえたことが嬉しかったです(>ω<)
『頚椎ヘルニア』や『ストレートネック』と診断されても、首には問題がなく、首から離れたところに原因がある場合はとても多くいらっしゃいます。
4.まとめ
お医者さんの診断で『頚椎ヘルニア』や『ストレートネック』と診断されて、牽引や電気治療を受けても症状が軽快しなかったお客さんが来られました。
診断され、問題と言われていた首には異常はなく、肘や手の筋膜を調整することで症状が消え去りました。
『頚椎ヘルニア』や『ストレートネック』のように、首に問題があると診断されていても、実際には原因は首から離れたところにあることが多い。
病院で診断されて、牽引や電気治療を受けていても症状の変化が思わしくない方のお力になれると思いますので、ぜひ一度施術を受けてみてください。