スポーツをされている学生さんで、
痛みを訴える方に
『柔軟性が低い・体が硬い』
というのが見受けられます。
今回も例外なく柔軟性が低かったのですが、
セルフケアとしてのストレッチも重要ですが、
その前に筋膜の問題をチェックする必要があると思います。
筋膜の状態を調べていくと、
足首に筋膜の異常がありました。
その足首の筋膜を調整していくと、
股関節の痛みがほぼ消えました。
聞くと、
「以前捻挫して腫れたことがある」
との事。
足首の捻挫が多いと感じるのは、
サッカー、
バスケット、
バレー、
ハンドボール
などの球技においては、程度の差はあれ、
足首の捻挫の経験が無いという方はいないでのは?と思うほど、捻挫の経験者が多いと感じます。
まだまだ、『捻挫』と聞くと軽いケガの印象を持たれる方も少なくないかもしれないですが、僕の立場からすると『捻挫ほど怖いものはない』と感じています。
捻挫=靭帯損傷です。
靭帯損傷を起こすとその部位が100%元の状態に戻ることはないとも言われているので、それが捻挫が癖になると言われる理由の1つだと思われます。1度大きな捻挫を経験した足は、何十年経っても緩いままです。
もう一つは筋膜の異常による足関節周囲の筋肉の働きが弱まることも捻挫を繰り返す要因かと考えています。
今回の学生さんのように、数ヶ月、数年前の捻挫が後々になって股関節の痛み、膝の痛み、腰痛、肩コリ、頭痛等の別の部位の不調に繋がるケースは少なくありません。
そのような方々をこれまで多く見てきたので、捻挫の怖さや捻挫後のケアの大切さを強く感じております。
今回は栄養的な観点からも考察してみました。
この学生さんが痛みを訴えた部位は、
上前腸骨棘という骨盤の前方の出っ張りにあり、
大腿筋膜張筋や縫工筋といった長い筋肉がくっついております。
個人的には、今回のような骨と筋肉がくっついている部位に痛みが出ている方、オスグッドのような骨が引っ張り出されている状態になり痛みを感じている方は、筋膜の問題も考慮しながらも、食事や栄養の問題にも目を向ける必要があると考えます。
実際にこの学生さんは、お肉や卵は苦手であまり食べられないとのことでした。
『骨=カルシウム』と考えていらっしゃる方はまだまだ多いですが、骨の乾燥重量の半分はタンパク質です。
ようは、カルシウムをせっせと食べていても、大元の土台となるタンパク質を食べていなければ骨は作り上げられません。
さらに、骨の弾力性を保つためにビタミンCや鉄が必要になります。
強くてしなやかな骨を作るためにも
タンパク質をはじめとした栄養が必要になります。
栄養の本質を理解して、
普遍的な、
体が求める栄養をしっかりと補給する必要があります。
筋膜も調整しつつ、栄養面のケアも行うことで、より高いパフォーマンスを得られると思います😊
8月の勉強会はパフォーマンスアップだけではなく、ケガの予防にもなる食事栄養の勉強会です。
参加を希望される方はご連絡ください😋